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午後の光線ネタバレあらすじ!最終回結末まで解説!

午後の光線ネタバレあらすじ!最終回結末まで解説!

テレビ番組で芸人が紹介して話題となった注目作品「午後の光線」。

番組内では「泣ける」と語られていましたが、一体どのような内容なのか、ネタバレ込みであらすじを追いつつ、最終回の結末までを解説します。

「午後の光線」では、男子学生同士の恋愛が描かれていることからBL漫画に分類されることもありますが、決してその枠には収まりきらない、切なさや痛み、依存や救済といったテーマがストーリー全体を彩っています。

あらすじをじっくりと読みネタバレで最終回結末を知ってからでも十分すぎるほどに感動できる「午後の光線」。

物語の主軸を恋愛とせず、あえて重たいテーマで進むこのストーリーは独特の読後感があり、読む人それぞれの心に強いインパクトを残してくれるでしょう。

目次

午後の光線ネタバレ全話

午後の光線ネタバレあらすじ!最終回結末まで解説!

クラスでいじめを受けている村瀬と、落ち着いているけれどどこか歪んでいる淀井の二人が紡ぐ物語。

二人は友情とも依存ともとれる関係を築きますが、お互いに求めるものの違いが露わになるにつれ、そのいびつな関係は少しずつ変化していきます。

その変化の先に待っていたのは、果たしてハッピーエンドか、それともバッドエンドなのか…。

最終回の結末まで目が離せない、最終回を迎えてもなお余韻を残すその結末をしっかりと見届けてください。

午後の光線ネタバレ1話

無口でクラスから浮いていた村瀬は、解剖実験中に勃起していたことをきっかけにイジメに遭っていました。

その原因を作ってしまった淀井は責任を感じ、村瀬と同じ美化委員を務め、イジメを止められなかったことを謝罪します。

少しずつ距離を縮めていく二人は、一緒にお弁当を食べるようになりますが、淀井のお昼ご飯はいつもバナナだけ。

村瀬は母に頼んで淀井の分もお弁当を作ってもらうことを提案し、淀井もそれを受け入れます。

午後の光線ネタバレ2話

自宅アパートの前で家の様子を伺う淀井は、母親と暮らす部屋から男性が出ていくのを待ってから帰宅しました。

腕には自分でつけたと思われる擦り傷があり、その手当を母親にしてもらいます。

翌日、村瀬の母が作ってくれた二人分の大きなお弁当をイジメによって滅茶苦茶にされたところを目撃した淀井は、イジメ主犯格の生徒に椅子を思いっきり投げつけます。

小学生の時もキレて手加減ができなくなったと言われている淀井には、何かトラウマがありそうですがこの段階ではまだ原因はわかりません。

帰宅途中で村瀬を見かけた淀井は、村瀬母の作ってくれたお弁当を「まだ食べられる」と言い、おいしそうにほおばります。

そんな淀井の姿を見て涙を流す村瀬、涙を流す村瀬を見て戸惑いつつも照れたような表情を見せる淀井。

綺麗な夕焼けが二人を照らしていました。

午後の光線ネタバレ3話

あの一件以来、村瀬へのイジメは治まりもうすぐ夏休みという時期になりました。

お互い出かける予定のない二人は村瀬の家で遊ぶようになります。

一緒にゲームに興じますが、淀井は一向に村瀬には勝てません。

一息入れようを飲み物を取りに村瀬が席を外した時、淀井はベッドの下に隠してあるアルバムを見つけます。

午後の光線ネタバレ4話

アルバムにはたくさんの淀井の写真ともに、列車事故の写真も貼られていました。

村瀬は小学1年生の8月、駅で人身事故の瞬間に立ち会ってしまいます。

電車を見るたびに思い出し吐き気がするほどですが、いつしか嫌悪感は興奮へと変わり、自分自身も訳が分からずに心療内科へ通い治療を受けていることを告白します。

淀井は村瀬が自分に好意があることを確認し、その衝撃を自分(淀井)で上書きすることを提案します。

午後の光線ネタバレ5話

夏休み中、毎日エロいことをしていた二人ですが、淀井は恋愛からではなくあくまで治療の一環としての提案でした。

好きな人と気持ちいいことをして頭の中を全部それで上書きする、それは淀井にしかできないことだと。

お互いのオナニーを手伝い、キスまでする仲になっていきます。

夏休みが明けて学校が始まると、村瀬は淀井を通じ少しずつクラスになじんでいきました。

午後の光線ネタバレ最終回結末!

午後の光線ネタバレあらすじ!最終回結末まで解説!

いじめもなくなり、村瀬は好きな人と結ばれ、これでハッピーエンド…とならないのが「午後の光線」のすごいところです。

村瀬は小学生の時のトラウマからグロテスクなものに性的興奮を覚えるという性癖を患ってしまいますが、自分でもなんとか改善したいと努力していました。

そこへ手を差し伸べたのが淀井です。

彼自身も複雑な家庭環境であったため、一見ひょうひょうとした普通の少年ですが、自分の価値を自己犠牲でしか確認することができず、村瀬への提案もその一面がありました。

村瀬はというと、そんな淀井に純粋な愛情を持ちますが、自分に対する行為が自己犠牲であることを知り、淀井に、彼自身を大切にしてほしいと伝えます。

淀井もそんな村瀬に心を開き、お互いを救おうと行動する姿はとても感動的です。

しかし、そんな時間も長くは続きません。

やっと事態が好転したかと思った矢先、衝撃的な別れが訪れてしまいます。

村瀬は淀井を失い、思い出の乳歯を必死に探し出し、そして前を向いていきます。

これはハッピーエンドか、バッドエンドか、或いはメリーバッドエンドかは、見る人によって異なるでしょう。

ぜひ自分自身の目で結末を確認してください。

午後の光線を読んで見た感想

午後の光線ネタバレあらすじ!最終回結末まで解説!

良かった、本当に良かった。
この作品には当事者にしかわからない悲しみなどに真正面から向き合っていると感じました。
「娯楽」というのが申し訳ないくらいのリアルさに涙が止まりませんでした。

思春期独特の危うさを感じました。
孤独や漠然とした不安感、死への憧れなどは誰でも一度はあると思います。
とても文学的な漫画です。

村瀬は最後は本当に前を向けたのだろうか。
淀井の体の一部をずっと大切にするって、彼の傷を常に身近に感じるってことでしょ?
二人の関係をもう一度深く考えると、自己犠牲の淀井とグロ好きの村瀬…。
これ以上ない最高のハッピーエンドにもとれる。

この物語、本当の悪人って出てこないんですよね。
イジメをしていたクラスメイトも親に叱られてイジメやめたし、淀井母の彼氏もガサツで無神経ではあるけれど、決して悪い人ではないと思う。
二人の友人も、本当に普通のいい子たちで、余計に心がえぐられました。

名作です。
本当に名作ですけど、しんどいんです…。
じっくり時間を取って、自分の心が安定しているときじゃないと読めないくらいの重さがあります。
でも、読んで後悔はない、それだけは言い切れる。

まとめ

午後の光線ネタバレあらすじ!最終回結末まで解説!

「午後の光線」ネタバレあらすじの紹介と最終回の結末、そして感想までご紹介しました。

「午後の光線」はとても重いテーマを扱っているため、誰にでも勧められる漫画とは言えないかもしれません。

それでも、気になる人にあらすじだけでななく、じっくりと細部まで読み取り、二人の心の機微を感じてほしいと思います。

ネタバレをしていても、そんなことは全く関係なく最終回にはその結末を涙なしには読めないことでしょう。

そして、この最終回をハッピーエンドと感じるのか、それとも別の結末が良かったと思うのかは人それぞれですし、村瀬の本心もまた、人によって解釈が異なると思います。

「午後の光線」は幾重にも重なりあった人間模様があり、どの立場に共感するのかによっても結末のとらえ方が変わってきます。

ネタバレやあらすじだけではなく、ぜひ「午後の光線」の世界を自分自身の心で感じてください。

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