アニメ『MFゴースト』の影響で、トヨタ「86」の中古車市場に何らかの動きがあるのではないかと懸念されています。
人気アニメに登場する車両はしばしば注目を集め、ファンがその車種に魅了され価格が高騰することがあります。
『MFゴースト』で主要な役割を果たしているトヨタ「86」は、特に若者を中心にその人気が再燃している可能性があります。
そこで、この記事では「MFゴースト」がトヨタ「86」の中古市場価格にどのような影響を与えているのか、中古車は高騰するのか、値上がりしないのか徹底調査していきます。
- MFゴーストの86(ハチロク)の影響による中古車市場は高騰するのか
- MFゴーストの86(ハチロク)の今の市場価格
- MFゴーストの86(ハチロク)を少しでも安く購入するための動き
MFゴーストの86の影響による中古車市場の動きは?
MFゴーストの原作は、2017年9月4日から連載が開始されていますが、中古車市場としてのデータが古すぎるため、MFゴーストのアニメの放送開始されたあたりからの中古車市場を確認していきます。
86のおさらい
トヨタ86は、その発売当初から「G」「GT」「GT Limited」という3つの異なるグレードを提供していました。
『MFゴースト』の中で、主人公カナタが選んだのは、これらの中で中間グレードに位置する「GT」モデルです。
このGTモデルのマニュアルトランスミッション版の初期価格は279万円で、そのFR駆動とスポーツカーとしての特性が速やかにスポーツカー愛好者の間で評価を受けました。
以下に「GT(MT)」グレードの主要な諸元をまとめた表を示します。
項目 | 詳細 |
---|---|
型式 | DBA-ZN6 |
エンジン型式 | FA20 |
最高出力 | 200ps (147kW)/7000rpm |
最大トルク | 20.9kg・m (205Nm)/6400~6600rpm |
総排気量 | 1998cc |
車両寸法(全長×全幅×全高) | 4240×1775×1300mm |
ホイールベース | 2570mm |
車両重量 | 1230kg |
燃料タンク容量 | 50リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
MFゴーストの影響で86は高騰している?結論
『MFゴースト』の原作は2017年9月4日から連載が始まりましたが、アニメ放送開始以降の中古車市場のデータに注目します。
アニメは2023年10月1日から放送されていますが、目立った価格の高騰は見られません。
最近は半導体不足の影響で一般的に自動車の価格が上昇していますが、86の価格が異常に高騰しているわけではありません。
また、添付した相場の推移表は平均値を示しており、年式や走行距離、修復歴によって価格は異なるため、その点についてはご留意ください。
発売当初の初期モデルは特に安く購入することができ、スポーツカー離れも進んでいることが要因になるのか、100万円以内も個体も多く存在しているため購入するなら今かもしれませんね!
2024年8月時点での相場は、188万円ほどです。
昨年からそこまで大きな下落もないようですが、あまり変わらない印象です。
100万円以内の個体は、全体の3%~4%ほどしかないため選択肢としてはあまりないように思えます。
MFゴーストの影響で86が高騰される要因はあるのか
スポーツカーの市場では、特にモデルの最終型が市場に残ると高騰する傾向が見られます。
トヨタの86も例外ではないですが、「86」ではなく「GR86」の価格は近年上昇傾向です。
では初期モデルの86の価格が高騰するとしたらどのような要因が考えられるのか、以下にまとめています。
- アニメの影響
- 車の特性の再評価
- トヨタのリフレッシュプラン
- 市場に出回る車の数の減少
- GR86が高額すぎる
アニメの影響
86をテーマにした漫画「MFゴースト」がアニメ化されたことで、作品が人気を集め、関連する車種への注目が高まる可能性。
車の特性の再評価
新型GR86が排気量を増やし、より重たくなったことにより、より軽量で取り回しの良い旧型86が再評価される可能性。
トヨタのリフレッシュプラン
トヨタの「GRガレージ」が発表した「86 REFRESH SERVICE」というリフレッシュプランが話題を呼び、旧型86への関心が再燃し高騰する可能性。
市場に出回る車の数の減少
時間が経つにつれて、市場に出回る86の数が減少しているため、希少性が高まり価格が上昇する可能性。
GR86が高額すぎる
現行型となるGR86は約300万円から350万円ほどでかなり高額なモデルと言えます。予算オーバーな場合初期型の86を求めるユーザーが多くなり高騰する可能性があります。
これらの要因が組み合わさり、86の価格が高騰する可能性があるかもしれません。
86を安く買うなら初期モデル
初代86は2012年に発売され、2012年にはその後継モデルであるGR86にフルモデルチェンジしました。
中古車市場ではこの初代86の人気は依然として高く、その価値も変わらずにいます。
供給量が多くないため、相場は通常高めに保たれていますが、最近になって価格が下落してきており、中古車の平均価格は180万円台まで下がり、より手が出しやすくなっており、最低価格ラインが73万円からとなっています。
初期モデルは2021年に生産が終了しているため、今後中古車市場に流れる車の数が増えることは少ないでしょう。
今後高騰するという事もないと思われますが、台数は減る一方かと思いますので、程度の良い車両を購入したい場合は早めの決断が必要となります。
低予算で86を選ぶ場合
現在の中古車市場では、86のモデルが約1050台程度流通しています。
これは、10年近くの生産期間を踏まえると、それほど多くはない数字ですが、グレード、年式、車の状態を選ぶには十分な量があります。
特に、コストを抑えて86を購入したい場合、最初の生産年である2012~2013年式の車が市場の約3割を占めており、選択肢が豊富です。
この年式のエントリーモデル「G」グレードであれば、走行距離が少ない(最大50,000kmまで)車両も、総額で約110万円台から見つけることが可能です。
元々「G」グレードはオーディオレスや16インチホイールが標準装備ですが、中古市場では多くの車両にアフターパーツが装着されています。自分の好みに合わせてカスタマイズされた車を探すのも一つの楽しみ方です。
MT車の86を選ぶ場合
86の購入を検討しているなら、特にマニュアルトランスミッション(MT)モデルがおすすめです。
86は「操る楽しさ」をコンセプトにしており、全グレードで6速MT車が設定されています。
中古車市場では、MT車の割合が全体の55%以上を占めており、その人気の高さが伺えます。
新車時、6速MTは自動トランスミッション(AT)モデルよりも約8万円安かった「GT リミテッド」を例にとると、中古市場では価格差がほとんどなくなっています。
これはMT車への高い需要を反映しています。
中古市場での選び方としては、「GT」グレードと「GT リミテッド」が比較的見つけやすく、人気も高いです。
例えば、2015年式で走行距離6.7万kmの「GT リミテッド・6速MT」が総額158.3万円で販売されており、新車時の半額程度で購入できます。
一方、「GR」や「RC」「レーシング」などMTのみの設定グレードは、中古市場での流通量が非常に少なく、見つかる数も10台未満です。
これらのグレードを狙う場合は、じっくりと時間をかけて探し、良い条件の車が見つかったら迅速に決断することが重要です。
状態良好な86を選ぶ場合
トヨタ86を購入を検討する際、特にコンディションを重視するならば、後期型モデルがおすすめです。
2012年から2013年にかけての初期モデルも豊富に流通していますが、2016年8月以降の後期型は、デザインと性能が進化しており、選択肢として非常に魅力的です。
特に6速マニュアルトランスミッション(MT)車や6速オートマチックトランスミッション(AT)車では、エンジン性能にも違いがあります。
市場には「GT」や「GT リミテッド」などのグレードで、走行距離が少なめの後期型が300台前後流通しています。
たとえば、2017年式で走行距離が17,000kmの「GT・6速MT」は、総額235.9万円で販売されており、新車価格から60万円以上安くなっています。
また、2019年式で走行距離が31,000kmの「GT リミテッド ブラックパッケージ」は総額232.4万円となっています。
これら後期型の86は価格面でも魅力があり、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
まとめ MFゴーストの影響で86の中古車高騰?値上がりしないのか徹底調査
今回は、アニメ「MFゴースト」の影響で86の中古車は高騰してしまうのか、それとも値上がりしないのか徹底調査しました!
- 初期モデルの相場は下方傾向
- 中古車の平均価格は180万円台
- 最安値で70万円台
- MTが人気
- GR86は高騰する可能性が高い
今後も相場を見ながら、アニメ「MFゴースト」の影響で86の中古車は高騰してしまうのか、それとも値上がりしないのか随時更新していきます!